小さな港町にある明日見学園に通う清白明人。
彼はギターを片手に、平和で、退屈な日常を送っていた。
そんなある日、明日見学園に1人の転校生がやってくる。
その名は「水引神奈」
明人は親友・直樹の幼なじみでもあり恋人でもある、
そのどこか影を纏った少女・神奈に、段々と心を惹かれて行く。
親友の恋人だからと、その想いをずっと押し殺し続けた明人。
――そして、明人、その妹弥生、直樹、神奈の4人は、
1つの小さな絆を紡いで行く。
しかし、まるでその絆を引き裂くかの様に、
神奈の暗い過去が直樹との関係にヒビを入れてしまう。
直樹がただ一方的に告げた別れの言葉は
明人の、親友の幸せを願う心、神奈へのひたむきな愛情、
その2つの想いを大きく揺らした。
――そして迎えた文化祭。
明人は、神奈のために自分の想いを綴った詩を歌うと決意する。
「俺の声が届けば良い……」
ただそれだけを願って……