マザーファッカー!J( ‘ー`)し
今日は珍しく同人ゲーム制作についてのエントリーを。
募集記事などで良く目にする
「無償」「売上分配」
という言葉。
これは言葉の意味のままに受け取ると、
前者が”いくら作業をしても一銭ももらえない”のと、
後者は”売上が出れば分配される”の違いなんですが、
これを同列に語ったことには意味があって、
その実、スタッフにとって得られるものは結果的に同じである場合が多いからです。
では報酬が無償という場合についてはもはや説明するまでもないですが、
売上分配の何が問題であるか?
それは、
①スタッフの誰かに必ず不満が残る。
②売上が出なかった時の言い訳として多用される。
③完成しなかったら一銭も出ない。
からです。
③完成しなかったら一銭も出ない。
は特筆するまでもないですね。
ですが、この危険性が一番確率が高いのも事実。
仮にこれを無事乗り越えたとして、
①スタッフの誰かに必ず不満が残る。
例えばスタッフが5人いたとします。
Aさんはシナリオを全部書いた、Bさんは絵を全部書いた、Cさんは音楽を全部作った、
Dさんはスクリプトを全部やった、Eさんはモブキャラに1ワードだけ声を入れた。
もはやこの時点で何がおかしいか気付いてるとは思いますが(笑)
じゃあこのスタッフで作ったゲームで100万円が売上として出ました。
これを均等に5人で山分けします。
ひとり20万でEさんは1ワードしかしゃべってないのに大儲けです!Eさん大喜び!
じゃあ、Eさん以外の他の人ら、それでええのん?
じゃあ、今度は作業量に応じて分配率を変えてみようと思います。
Aさん、Bさん、Cさん、Dさんはほぼ同じ額になりました。
でもEさんは1ワード声をあてただけなので報酬は50円にしました。
A~Dさんの四人はいいけど、Eさんは? 1ワード50円だから作業量的には問題ないよね?
そういう問題じゃないんですよね。
売上分配とは、売上が出た時にもらえないリスクを背負うかわりに、
バカ売れした時は相場以上に貰えるかもしれないという、夢と希望を孕んだ言葉なんですよね。
なので、作業量に応じて分配というのは一見、平等のようで実に不平等。
裏を返せば、相場以上は払わないし、作業量以上も払わない。
なんか物凄くサークル側に都合の良い、固定報酬の下位互換みたいになってますよね……。
とまあ中には売上がしっかり出るサークルもあるにはあります。
でも相場以上に、作業量以上に貰えることは、まずないのが普通ですので、
結果的に、
②売上が出なかった時の言い訳として多用される。
ことになっちゃうわけです。
そもそも売上が出るサークル、儲かっているサークルは、
ある程度の相場に合わせて固定報酬にした方が安くつくので売上分配なんて方法は絶対に取らないわけですね。
まあでも実際知り合いのサークルでもそういうやり方を取っている所はありますのであまり大声では言いたくないのですが、
そのような募集をする場合は、応募する側にとってもリスクを孕んだ問題であり、
売上分配として募集をかけて、そこに淡い夢を抱くことは
パチンコの攻略法を買うのと同じレベルで胡散臭い話であることを、
募集する側も、応募する側も、理解して欲しいということであえて認めました。
とまあ今回はひとまずこの辺にしておいて、続きは次回へ持ち越したいと思います。
次回「第2回:サークルメンバーという胡散臭い存在」について。
では今日の立ち絵公開は七曲三姉妹次女の七曲榎ちゃんです。
獄門島で言う所の鬼頭雪枝みたいなもんですね。
「むざんやな甲の下のきりぎりす」
この姉妹たちのどぎつい和服の色といい、イメージとしては獄門島の鬼頭三姉妹を元ネタにしている所があります。
――閉幕(カーテン・フォール)。