霧葉
「姉さん! 姉さん! ビッグニュースです!」
霧葉
「姉さん! 姉さん! ビッグニュースです!」
アシュリー
「お、おおう!? どど、どど、どうしたんだい霧葉ちゃん!」
霧葉
「……あ、忘れました」
アシュリー
「なんやねーーーーん!」
……。
霧葉
「はい、ということで始まりましたね」
アシュリー
「……い、いいの? こんな始まり方で……一発目だよ?」
霧葉
「今回はどうせ先っちょだけですから大丈夫ですよ」
アシュリー
「そんなこといって大抵ズルズル流されちゃうパターンだけどなーそれ」
霧葉
「そんで、事が済んだ後、この世の終わりみたいな気分になって、『ああ、この女とは二度とあわねぇな』って思いながら、女のタバコ吸ってみるんだけど、これがブラックデビルだったりで」
アシュリー
「ずいぶんエグいの吸ってるなぁ彼女!」
霧葉
「むせちゃったりしてかっこつかない事この上ない。
今日はそんな一日です」
アシュリー
「お先真っ暗じゃないかー!
もー! きぃちゃんがいきなり生々しい話はじめるから、自己紹介とか諸々のタイミング失ったじゃんかー!」
霧葉
「自己紹介?」
アシュリー
「あ、きぃちゃんはしらないと思うけど、この会話既にオンエアされてます。生放送です」
霧葉
「Bull shit! BPOから怒られちゃいますね!」
アシュリー
「最近何かと話題だもんね。過剰演出どうとかで……」
霧葉
「あの女霊能者はどこいったんでしょうね……」
アシュリー
「スタァーップ! 時事ネタ楽しいけどちょーっとタンマ!
まずは! このコーナーと! 私たちの! 紹介! おーらい?」
霧葉
「Sure.」
アシュリー
「よしゃ! じゃぁー……こほん。
みなさーん! はじめましてー!! アシュリー=SW=石動でーっす!
そして!」
霧葉
「妹の霧葉=BF=石動です」
アシュリー
「はい! と、い、う、こ、と、で!」
霧葉
「ボディ!」
アシュリー
「ぐわぁー!!」
霧葉
「意外と……姉上も甘いようで」
アシュリー
「えーっと。このゲーム「COLOR OF WHITE」 通称『カラホワ』の!
雰囲気とか諸々をいち早く皆さんに知って貰おうと思いまして!
こんな風に、私、アシュリーと。
妹、霧葉ちゃんの会話をミニシナリオとして、
随時公開していこうかと!思っちゃったりする! 企画です!」
霧葉
「フォロー無しですか……」
アシュリー
「ワン! ツー!」
霧葉
「アッパー!!」
アシュリー
「ぐわぁー!!」
霧葉
「で、今回は第一回目という事で、簡単な自己紹介とか、ご挨拶を、皆さんにしていこうかと思いまーす」
アシュリー
「畜生……イニシアチブ奪われたことが、
地味に心に刺さってくるぜぇ……
でね、きぃちゃん」
霧葉
「はい、なんでしょう姉さん」
アシュリー
「と、このように、私は霧葉ちゃんの事を『きぃちゃん』と呼んで、
霧葉ちゃんは私の事をー」
霧葉
「つるぺたチャイナ服って呼んでます」
アシュリー
「つ、つるぺたじゃないやい!
これでもおっぱいはそこそこあるんですよーだ!
……っていうか、普通に被せてボケてきた方にビックリするお姉ちゃんです」
霧葉
「さ、そろそろ時事ネタいきましょうか」
アシュリー
「もぉーちょっと待とうか! まだ、なんか!
話してない事がいっぱいある気がして!」
霧葉
「まずこのゲームについてとかですかね?」
アシュリー
「そうそう! もしかしたら、このゲームが何なのかわかってない人も居ると思うからー……」
霧葉
「じゃぁ大事な所だけ掻い摘んで話していきましょう」
アシュリー
「あれだよね、霧葉ちゃん、ボケたくてウズウズしてるでしょ」
霧葉
「疼いて仕方ないです。でもまぁ、ここは姉さんを尊重しましょう」
アシュリー
「ありがときぃちゃん。 で、この『カラホワ』なんだけどー……
『100円エロゲシリーズ』の最終作品に当たる作品で……
テーマは『百合』です!
百合! 百合ゲーだよきぃちゃん!」
霧葉
「私はオープンワールドのゲームの方が好きです!!」
アシュリー
「ちょっと今の技術と予算じゃそれは無理だよ!
あ! 18禁です! えっちぃシーンがあります!
だから! 小さなお友達は!」
霧葉
「ママとパパと先生に内緒でこっそりプレイしよう!」
アシュリー
「こらー! だめだよー! 一応!
こんな小さなお姉ちゃんですが、19歳です!
よ! きぃちゃんは18歳!」
霧葉
「百合ってー事はー……あれですか?
女の子同士の恋愛ってやつですよね」
アシュリー
「そう! 今回は……男性キャラは一切登場しません!
登場人物全員女の子!」
霧葉
「全員女の子……私と姉さん以外にも出てくる……って事ですか……?」
アシュリー
「さーーそれはどーでしょう!」
霧葉
「……私と姉さんだけの世界がいいな……」
アシュリー
「! そ、そ、それは……う、嬉しいけど……
ほ、ほら、だから、このコーナーがあるわけで……
と、とりあえずここで我慢……して?」
霧葉
「どうせここも後々侵略されますよ」
アシュリー
「うっ……否定しきれない……け、ど、とりあえず! 今は!
私ときぃちゃんしかいないから! 大丈夫(?)だよ!」
霧葉
「じゃぁ何します? オセロ?」
アシュリー
「画がめっちゃ地味になると思う……。
パチンパチン打ってるだけだし……」
霧葉
「あ、オセロで思い出したんですけどあの霊能士どこいったんでしょうね」
アシュリー
「きぃちゃんそのネタ好きだねー!」
霧葉
「ええ。最近のマイブームはペッツですので」
アシュリー
「ペッツ!? ……あ、あれか……あの、プラスチックの容器に入ってるお菓子。最近ご無沙汰で全然食べてないけど……今売ってるの?」
霧葉
「売ってますよ? 今度買って来てあげますよ」
アシュリー
「わーい! あ! えーっと。 きぃちゃんが、いっつも咥えてるのはロリポップキャンディでーす! タバコじゃないですよー!」
霧葉
「この飴が物語のキーアイテムになったりはしません」
アシュリー
「え、ええーー!? そ、そんなことはー……た、多分無いと……思う……よ?」
霧葉
「さ、ここで、既にお気づきの皆さんはいらっしゃるかと思うんですが、私たち、実はハーフなんですよ」
アシュリー
「いや、気づいてな……んー、はっ、そっか。私はカタカナなのに、きぃちゃん漢字だものね、名前」
霧葉
「今流行のキラキラネームという奴ですね?」
アシュリー
「ち、ちがうもん! 私は、こう見えてアメリカ生まれなのでー……パパのおとーさんとおかーさん。つまりー」
霧葉
「GrandmaとGrandpaが」
アシュリー
「そ、そだね。お爺ちゃんとおばあちゃんがつけてくれた名前なのです!」
霧葉
「ちなみに、私は普通に両親で考えたそうです」
アシュリー
「え、そうなの? じっちゃとばっちゃ(母方)からつけてもらったんじゃないの?」
霧葉
「ああ……楓(かえで)だったらしいですけど……」
アシュリー
「へぇええ! 楓! 可愛いじゃん!」
霧葉
「でも、そうすると、私の事をかぁちゃんって呼ぶ事になりますよ」
アシュリー
「い、妹なのに……お母さんみたいだ……」
霧葉
「しかし、どちらにせよNINJAみたいな名前ではありますね……くのいちって言うんでしたっけ」
アシュリー
「でも、好きでしょ? ニンジャ! きぃちゃんは、日本生まれで、遺伝子的にも、ママの遺伝子を濃く受け継いだから、日本人的な容姿なんだよね!」
霧葉
「どうせならヒスパニック系に生まれたかった……」
アシュリー
「それはうちの家系じゃ無理だよ!」
霧葉
「しっかし……姉さん、ほんと外人らしくないですよね」
アシュリー
「う、うん。結構それは持ちネタのジョークなんだけど、結局アメリカには生まれてから一年しか住んでないから、物心ついてから日本を出たことが一回もないのだ!」
霧葉
「その割に、よく外人に道を聞かれたりするんですよね。
あと、ファーストフード店で英語で接客されたり」
アシュリー
「そうそうそう! だから悔しくてさー外人っぽく振る舞おうとしたんだけど……何故か、きぃちゃんの方がちょっと外人っぽくなっちゃったよね」
霧葉
「姉さんに合わせて生活してたからですよ……下着姿で寝たり……クセ、ついちゃいましたけど」
アシュリー
「あれはー! ほら! 映画でやってたじゃん! 男の人と女の人が寝てる時いっつも裸じゃない? ……と、思いまして!」
霧葉
「……あー……あれはですねー」
アシュリー
「や、この歳になったら流石に知ってますけども! そういう子供らしい勘違いが積み重なった結果でしたの! もー! なんでこんな場で恥ずかしい過去を語らなきゃならないのよー!」
霧葉
「と、言う事で今回はアシュリーの過去についてでした。
こんな感じで、無計画、無節操でお送りする、Sisters'sTalkをお楽しみに」
アシュリー
「ええ-! ここで締めるの!? まだ……色々話し切ってない気がマキシマムなんですけど……」
霧葉
「まぁ、また次回やればいいじゃないですか」
アシュリー
「つ、次あるのかな……」
霧葉
「すーべーてはGod knows~♪」
アシュリー
「え、えええー……」
霧葉
「あっ……時事ネタ話し忘れましたね」
アシュリー
「それも今度-!!!」